この辺で聞いた幽霊話

▼男が手に持っていたもの。
同僚の運転手が、お客から聞いたという話。

この辺の繁華街の中心となっている広い道路にカラオケボックスがある。そのカラオケボックスの前をそのお客歩いていた時、前方に1人の着物を着た男が立っていた。

着物と言っても夏の浴衣のようなものではなく、何か昔の農民が来ているような古くさい汚い着物。

そして手には何か持っている。結構大きいもの持っていたのでそれをちらっと見てみたらそれは人間の生首だった。

切断された首を持った男がカラオケボックスの前に立っていた。

だが普通そんなものを持って立っていたら、周りは大騒ぎになるはずであるが、周りの人々は普通に歩いている。

そのお客が言うには
「あの首を持っていた男はワシにしか見えないみたいじゃった。あれは絶対幽霊じゃ。」

と言う。その話を聞いた運転手も

「いやお客さん、結構酔ってたじゃないんですか?」

と言ったのだが、

「いやほとんど酔ってなかった、見間違いじゃない!」

とムキになって言い返すので、それ以上突っ込まなかったらしい。

▼名前を呼ばれる。
自分を携帯で呼んでくれる飲み屋の女の子が言っていたが、その子は昔から霊感が強いと自分で言っていた。

店が終わってママさんが先に帰り、1人で洗い物をしていた時、

「美樹ちゃん、美樹ちゃん!」

と、上の方から自分の名前を呼ぶ声が聞こえる。

その子も思わずハーイと返事をする。しかし上を見ても誰もいないし周りを見ても誰もいない。今この店には自分しかいない。

また別の日の夜には、店終わってママさんと2人で片付けをしていた時またあの声が聞こえる。

「美樹ちゃん、美樹ちゃん!」

その子もまたハーイと返事をする。ただしこの名前を呼ぶ声は本人の美樹ちゃんにしか聞こえないみたいだ。

ママさんからすれば、美樹ちゃんが突然ハーイと返事をするのでびっくりする。

この声が聞こえる現象はこれまで何度もあって美樹ちゃんもその度に返事をしていた。しばらくしてママさんも美樹ちゃんの返事には慣れたみたいだ。

▼手が出てくる。
とある飲み屋で、女の子が台所で洗い物をしていた時、蛇口の付いている壁からいきなり人間の手が出てきたという。

その手は手首のちょっと下のあたりまで出て、また壁に引っ込んだ。そしてまだ出てくる。そしてまた引っ込む。何回も出たり引っ込んだりを繰り返したという。当然腰が抜けるほどぶったまげた。

またこの店では台所だけではなく壁からも手が出たことがあるという。

で結局幽霊が出るという理由でこの店は移転した。

自分が聞いたのは、すでに移転した後、

「前の店でこういう事があったんよ。」

という形で聞いたので、問題のその店がどこなのかは分からない。この店が出て行った後、別の人が今でも店をやっているんだろうか。

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