山の中にぽつんと一台停まっている不気味なタクシーを発見。

夜の2時ごろ、男のお客を乗せて山の中を走っていた。

この山道は数kmに渡って家が全くない。間に小さな食堂が一軒営業しているが、それだけで、バス停もほとんどないような道である。

ただ、山のてっぺんまで行くと、そこには町があって何千人か住んでいる。

その町まで行けば結構安心なのだが、そこに至るまでの道は、夜だと結構不気味である。山のふもとからその町までは約15分。

それでその道を走っていると前方に一台のタクシーがハザードランプを出して停まっているのが見えた。

もちろん、この辺りに家など全くない。こんなところに停まっている理由がない。

乗っているお客も不審に思って、

「運転手さん、あのタクシー変ですね、あんなところに停まって。何か事件でもあったんじゃないですか。ちょっとゆっくり近寄って、見てみましょうよ。」

と言うので、自分も運転手の人が殺されているのではないかと思い、かなりドキドキしながらゆっくりとそのタクシーの後ろに近づいて行った。

もちろん刃物でも持った凶悪犯がいたら、すぐにアクセルを踏んで逃げられるような道筋で近づいて行った。

そのタクシーに近づくと、タクシーの外に一人の男が立っていた。男はタクシーに背を向け、両手を両ヒザの上に乗せて前傾姿勢をとっている。

何だあの人?こんな場所で車から降りて何やってるんだ?

と思ったが、次の瞬間、その男が口からおえええっとゲロを吐くのが見えてしまった。

あー・・・「吐くから停めてくれ!」というパターンか。。

何のことはない。結構ビビッて損した。

乗っていたお客も「事実がわかったらしょーもなかったですね。ちょっと怖かったんですけど。」
と言っていた。

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