死亡者が続出した大食い大会
現在 YouTube では大量の食べ物を平らげる大食いユーチューバーが動画をアップしています。自分も見たことがありますが驚異的なほど食べますね。
大食いということに関しては、昔から人々の関心があり、日本でも大食いを競ったり大会が開かれたりした歴史があります。
江戸時代にも、大食い大会が大流行していました。粋人(すいじん)とにしても有名で狂歌(きょうか)の作者としても有名だった大田蜀山人(おおたしょくさんじん)が、「普通なら食べないものを食べる」という変わった大食い大会を開催したことがありました。
もちろん現在ではそのような大会を開催することは不可能ですが、その辺りは江戸時代ということですんなり開催は出来たのですが、死者が続出するとんでもない大会となりました。
しょう油を2升(3.6リットル)飲んだ男がいました。その男はその場で急死してしまいました。
また、同じくしょう油を1升飲んだ男がいましたが、 こちらは何とか命は取り留めたものの、半年間寝たきりになったそうです。
ごま油を7合(1.3リットル)飲んだ男もいました。この時はその場で倒れ込み、三日間ひどい下痢が続いた後、死亡してしまいました。
泥を食べた男もいます。この男は茶碗27杯も泥を食べて死亡しました。
百目ろうそくを食べた男もいました。百目ろうそくは、1本の重さが100匁(もんめ/約375g)です。 3本食べたあたりから吐き気とめまいが始まり、8本目を食べた時に失神してしまいました。命はどうやら助かったようです。
このような大会を主催すれば、主催者は現在では逮捕ものですが、こういった大会が許され盛り上がったのも昔ならではです。
しかし、この大会で死亡した人たちは、そういった人生の最後でよかったんでしょうか。自分だったらこういった死に方は結構嫌ですけど。。
普通なら食べないものを食べるといえば、災害における緊急事態であればそういったこともありえますね。もちろんそれは生きるために食べるのであって、興味本位で食べるということではありません。
海で漂流していた人がダンボールを食べて生き抜いたとか、山で遭難してオタマジャクシを食べていたとか、牛革製の靴を食べたとか、人間の死体を食べたといった事例もありました。
食べたいものを選択して食べ られるという日本の環境は、それに慣れてしまっている私たちからすれば当たり前なのかもしれませんが、世界的にみれば、ありがたい感謝すべき環境なのだと思います。