こんな時でも会社に貢献?

ある普通の会社員でAさんという人がいた。Aさんには弟が一人いて、先日、その弟さんの奥さんが亡くなった。その葬式には、もちろんAさんも親族として参列し、喪主は主人であるその弟さんが務めた。だからその葬儀会場の手配や連絡も、すべてその弟さんが行った。

ところでAさんが勤めている会社はそこそこの規模で、そこの社長は、Aさんが勤めている会社以外にゴルフ場や居酒屋、それから葬儀センターなどを経営していた。いわゆる多角経営であるが、そこに努めている社員からすれば、自分の私生活で何かあったときは、その関連会社を利用するのが暗黙の了解というか、半強制的になっている。

だからゴルフをするならこのゴルフ場、忘年会をするならこの居酒屋、などと、ほぼ決まっている。そしてそれは、葬式とて例外ではなかった。

Aさんが自分の親族の葬式でありながら、その関連会社の葬儀センターを使わなかったということが会社側に発覚し(もちろん、その葬儀場を選んだのはAさんではなく、弟さんなのだが)、役員、社長はかなり激怒することとなった。

「よその会社の葬儀センターを使った社員」ということで、各支店に通達が回り、問題は拡大し、そしてその結果・・そんな社員はクビにしろ ! ということで・・Aさんはこれが原因で会社を解雇された。「された」・・と書いたが、この話はまた聞きなので、当人たちに実際に接していたわけではないから、はっきり言って本当かどうかの疑問は残る。

もしもこれが事実ならば、あまりにもかわいそうな話であり、不当解雇になるのではないだろうか。いや、あるいはゆがんだ見方をすれば、人件費削減のための理由づけと捕らえることも出来ないわけではない。
どっちにしても、身内の不幸をなぐさめてあげるというよりも、「自分たちの会社の売り上げに貢献しなかったということで怒る」、という考えには賛同出来ない。

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