肥満になりやすい生活習慣

▼アメリカでの調査

アメリカが肥満大国と呼ばれていることは日本でも十分有名ですね。そしてアメリカに移住した日本人は、日本に住む日本人よりも肥満の割合が多いことも判明しています。

肥満は遺伝の要素が大きいとはいえ、生活習慣や社会的な環境なども大きく影響してくるということです。食べるものが高脂肪・高タンパクで、一回の量が多い。そして周りも肥満の人が多いとくれば太ってくるのも自然の道理です。

また、ニューヨークのマンハッタン在住の白人から、それぞれの階層を代表する1660人を抽出し、社会的地位や経済的地位と肥満の関係を調べた調査が行われたことがありました。

学歴や職業・年収・家賃などの要因から社会的地位を区分すると、地位の低い層の方が高い層に比べて、男性で2倍、女性で6倍の頻度で肥満者が多いという結果が出ました。

地位の低い方がお金がないのであまり食べるものを買えず肥満が少ないのかと思いましたら、全く逆の結果でした。

肥満になるかどうかは本人の意思と自覚にあるということが非常に大きいということがわかります。


▼食べる速さ

また、こういった社会的や経済的な環境ばかりではなく、食べる時の習慣という観点から見てみると、早食いが肥満になりやすい食習慣であると言われています。だいたい肥満の人は1回に口に入れる量が多い傾向にあります。

脳の視床下部には食欲を調節する中枢があります。食物が胃から腸に入ると栄養素が吸収され血液中に血糖とインスリンが増加します。

すると視床下部の満腹中枢がお腹いっぱいの状態になったことを知らせます。

満腹を感じるサインとなる血糖値やインスリン値が最高になるのは食事開始後、約15分から30分とされています。
早食いの人は満腹中枢が働く頃には、すでに必要以上に食べていているのです。


▼心の落ち着くやけ食い

やけ食いという言葉があります。イライラした時、腹の立った時、何かを食べるとちょっと気持ちが落ち着くような感じがします。

自分も腹が立った時、甘いもの食べたりすることもありますし、会社で頭に来た時も家に帰ってきて酒を飲んでいるとだんだん気分も落ち着いてきて逆に上機嫌になったりすることもあります。

ストレスの解消と食べ物はやはり無縁ではないんですね。

特に女性の場合だったら気晴らし食いとして甘いものを食べる傾向が多いようです。甘いものすなわち糖質を食べると確かに元気が出るような気がします。

最近の研究から糖質を摂ると間接的に脳内のセロトニン濃度が上昇することが明らかになっています。

セロトニンには情緒を安定させる働きがあるため、イライラしている時や精神的に不安定になると甘いものが欲しくなるかもしれません。

腹の立つことやストレスなどが強い時、つい食べ物に手が伸びてしまうのは自然現象です。食べることによって少しは心が落ち着きます。

ですがそれが度々あったり、日常的な習慣になったりすると、やはり体は太ってきます。やけ食いも、肥満を招く一つの要因です。


▼食事の回数

また食事は、朝・昼・晩の食べる量の比率によっても肥満になる度合いは変わってきます。

体は、昼のうちは交感神経の働きが優位なため、胃の働きが活発で食事をしても消化吸収が早く進みます。

夜は副交感神経が優位で、栄養素を吸収し、体内に蓄積する働きをします。

ネズミを使った実験では、同じ量のエサを6回に分けて与えた場合と、1回でまとめて与えた場合とでは、1回の方が明らかに多量の脂肪を蓄え、肥満体ねずみになったというデータもあります。

ダイエットのために朝や昼は極力食べないようにしているのに、夜はついついその反動が出て家にいることもあり、朝昼ほとんど食べてないんだから大丈夫だよねと、夜だけ満腹になるほど食べる人もいます。気持ちは十分わかります。

それですと朝昼の努力が台無しになってしまいます。食べて良いのは朝や昼であり、夜は極力抑えること、そして同じ量を食べるのであれば、小分けにしてなるべく食事の回数を増やした方が太りにくい体になります。

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