泥酔状態の人。次の日の仕事は大丈夫か。

ある男のお客さんから携帯に電話がかかってきた。

「もしもし~、俺なんすけど、今『陽子(飲み屋)』にいるんで、迎えに来てもらえますかね?」

その飲み屋に到着すると、その人は店の前で待っており、「おぉ~、もうメーター入れっぱなしにして、中、入って一緒に飲もうや!」

と言う。お言葉に甘えて、メーターを入れて、車を路上に停めてから一緒に店の中に入った。さすがに酒を飲むわけにはいかないので、自分はウーロン茶。

聞けば明日は仕事だというのに、今は午前3時。店に入った時点でかなり酔っていて、手に持ったタバコをぽろぽろ落すくらいだった。

一時間ほど一緒にいたが、やっと帰る気になったようだ。もはやまっすぐに歩けなくなっている彼の腕をつかんで、二人で車に戻ってくると、すでにメーターは2400円になっていた。時間も午前4時。

その人のアパートは、結構広い道路である「県道」に沿って建っている。一応、その道路沿いに車を停めると何とか自力では降りたが、降りてすぐ立ちションを始めた。

それも隠れてすればいいものを、県道の方向に向かってするものだから、でかいモノがもろに見えた。更に右に左に腰を振って、小便をまき散らしている。歩行者はいなかったが、道行く車たちはどう思ったことだろう。

「じゃ、失礼します。」と、運転席から窓を開けて挨拶すると、

「おう!ジョイフル(ファミリーレストラン)行こうや!」

と、また誘ってきた。

「あ、そうすか、行きましょうか。」

といって、今度は道路をはさんだところにあるファミリーレストランに二人で入った。

だが彼はそこまでが限界だったようで、席につくとすぐにうつぶせになり、そのまま寝てしまった。何も注文しないわけにはいかないので、とりあえず自分はアイスクリームだけ注文して、食い終わった後、その人を起こしたが、全く起きない。

声をかけたりゆすったり、うつぶせになっているのを身体を起こしたりして、10分くらい起こす努力はしたが、全くダメ。かすかに意識はあるようだったが。

「もう、帰りましょう。明日仕事じゃないんですか?」
「ん・・・寝る。ここで寝て帰る・・。」
「じゃ、すいませんが、自分、帰っていいですかね。」
「ん・・、ええ。帰ってええよ・・。」

と言うので、気がかりではあったが仕事に戻ることにした。一応店員さんには「酔って寝てますので・・。」ということは伝えておいた。

それから何時間か経って、自分もその日の勤務が終わり、家に帰ってくつろいでいたら、午前10時30分ごろ、その人から電話があった。

「あ・・俺なんすけど、何かえらい迷惑かけたみたいで・・、すいません、今起きました。」

「今起きちゃったんですか? 今日仕事だったんじゃないんです? 仕事、ちゃんと行けました?」

と聞くと、

「・・仕事は・・無断欠勤です。まだジョイフルにいます。しょうがないので今からパチンコ行ってきます。」

ということで、飲み過ぎて、仕事は連絡もせずに休んだらしい。ファミリーレストランで6時間寝てたようだ。店員さんも放置してたんだろうか。

酒に飲まれた典型的な例であったが、こういうことがたびたびあるとこの人いつか、解雇になってしまうかも。

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